グラベルロード(ジェイミス レネゲード)をカスタムしてみよう!

Jamis Renegade at 六甲山記念碑台

今回はマイバイクのジェイミス レネゲードのカスタムについて考えていることをまとめてみます。グラベルロードはカスタムの幅が広く、いろいろ悩むところですが、自分の使い方に合わせた方向性が定まってきたので、そろそろカスタム計画をまとめて、実行に移しますよ。さて、どんなバイクになるのか?では、はじまり、はじまり。



カスタム方針を180度方向転換

通勤の足として購入したのに今となっては週末ロングライド、ヒルクライムのお供として活躍することが多くなったマイグラベルロードのジェイミス レネゲード号。そろそろレネゲードの特徴やポテンシャルも分かってきたので、具体的なカスタム計画をまとめてみようと思う。当初のカスタム方針は「見た目&快適性重視」。最重要ポイントは過去のブログで何度か書いたように650BホイールとWTBロードプラス規格タイヤの導入。RAMON BIKESさんのこちらカスタムがほぼ理想に近いかな。


ほぼ理想というのはコンポはアルテグラまでは必要ないかなと思っていて、新型105でも【50-34T】X【11-34T】に対応できるみたいだし、ショートリーチのSTIレバーがあるから、手の小さい僕に向いてるかなと。今なら、シマノから発表されたグラベルコンポのGRXも選択肢の1つ。

でも、ロングライドやヒルクライムを重ねるうちにグラベルロードの明確な弱点が分かったので、「見た目&快適性重視」のカスタムから方針を修正することにしました。その弱点とは…

ずばり「重さ」です。

荒れた非舗装路を走ることを目的として作られたグラベルロードは頑丈さも必要なので仕方がないことだけど、とにかく「重い」。ヒルクライムの途中に「あれ、後輪パンクした?」なんて感じるのは日常茶飯事。まあ、僕の使い方がグラベルロードのコンセプトと真逆に行っちゃってるのが間違いなんだけど。ただでさえ「重い」レネゲードにMTB仕様になるであろう650Bホイールと47Cのタイヤを嵌めたら、さらなる重量増は必至。ということで、あっさりとカスタム方針を180度変更します。


新コンセプトは「100km先の峠を登れるグラベルロード」

100kmを超えるロングライドの途中で辿り着いた峠。疲労は蓄積し、ここで体力を使い果たすと帰宅することも困難に…そんなシーンでも臆することなく峠を越えるグラベルロードを目標にカスタム方針を考えることにします。

個人的な話になりますが、具体的なケースとしては神戸の自宅からアワイチする際に自走で明石までが約30km、ジェノバラインで淡路島に渡って福良手前の峠を迎える頃にはゆうに100kmを走破しています。その状態で無理なく峠を越えたい。アワイチを終えて自宅に戻るまでの総走行距離は230km超。ライト&コンフォートなグラベルロードが必要です。

「そんな乗り方するんだったら、軽量カーボンロード買えよ」というようなご意見はごもっとも。でも、今回は振り幅の広いグラベルロードをカスタムすることを楽しんでみます。あんまりいろいろ変えちゃうとフレームぐらいしか残らないので、カスタム方針として「足回りの軽量化」「快適性の追求」を中心に考えていきます。


「足回りの軽量化」カスタムはこんな感じ

まずは一般的に費用対効果が高いと言われるタイヤとチューブ、そしてホイールのカスタム候補を考えてみます。というのも、標準で付いてくるWTB STi23というホイールの重量は前後でなんと2,366g!!

嘘だと思うでしょ?でも、本当なんです。僕がいつも参考にさせてもらっている同じくレネゲード乗りのimpactdiscさんのブログ「arakawa gravel」で計測結果が紹介されています。

JAMIS RENEGADE EXPAT 2018完成車のホイール重量 - arakawa gravel


これに36Cタイヤとチューブの重量を加えるとオーバー3,000g。優良新生児並みの重量です。STiっていうからにはSUBARU TECHINICA INTERNATIONALをイメージしたので、さぞかし高性能なんだと思ったら、質実剛健なラリー仕様でした。まあ、グラベルなんでね。

このような事情もあり、一般的な鉄下駄ホイールユーザー以上に足回りの軽量化で得る恩恵は大きいと思われるため、何よりも先に足回りをいじります。

タイヤは32Cをチョイス

資金繰りの関係もありまして、まずは既存ホイールに新しいタイヤとチューブを装着し、その後ホイール交換という形で進めていくことにします。本来であれば、25Cぐらいのタイヤを装着して完全にロード寄りに振り切ってしまいたいところだけど、既存のWTBホイールのリム内幅は23mm。装着できるタイヤの大きさはリム内幅x1.4〜2.4といわれているので、WTBホイールに装着できるもっとも細いタイヤは32.2mm。ということで、ギリギリを攻めて32Cのタイヤをチョイス。

選んだタイヤはRAMON BIKESさんの別のカスタム例でWTB STi23に装着されていたコンチネンタルのゲータースキン。アメサイドほどではないもののダークブラウンのサイドスキンがカッコいい。耐久性とグリップのバランスも良さそうだし、多少の重量増は目をつぶります。



チューブは可能な限り軽量に

チューブの軽量化はそれほど大きく差が出るものでもないけど、どうせ交換するなら軽いものということでブリヂストンのEXTENZAを選択。32C対応チューブで75gと軽量チューブの定番パナレーサーのR’AIRの112gを下回ります。お値段も1本1,000円以下とリーズナブル。あとは耐久性の問題かな。


ホイールは悩み中

ホイールは正直決めかねています。予算的には5万円程度のエントリーモデルが候補(理想のホイールはあるけど、完成車の購入価格が7万円弱なので、あんまり高価なパーツは不釣り合い)。何を悩んでいるかというと将来的にチューブレスにするかとどうかという点。WTBロードプラス規格に憧れていた時は間違いなくチューブレスに傾倒していたんですが、ロングライド中に万が一トラブった時はいろいろと面倒臭そうなのが気がかり。軽量化という点ではチューブレスに優位性があるものの…うーん、未だに結論が出ていません。

チューブレスを捨てると決めたなら、ZONDA DB一択かなと。ディスクブレーキモデルは前後G3組みというシビれるスタイル。


チューブレスに後ろ髪を引かれるなら、フルクラムのRacing 4 DBか軽量のアレックスリム RXD3。見た目でいうとリムハイトがそれぞれ32mmと30mmでZONDAの28mmを上回るからこっちの方がインパクトあるかも。デザイン的にはRacing 4の差し色の赤がレネゲードのオレンジフレームにぴったりマッチしそうなんだけんどなぁ。ただ、Racing 4 DBはローターがセンターロックにしか対応していない。レネゲードは標準が6穴ローターなので交換が必要。アレックスリムの前後合計1,550gという軽さも捨てがたい。うーん悩ましい。ホイールはもうちょっと考えよう。


「快適性の追求」カスタムはこんな感じ

100kmを超えるロングライドを快適に走る、そして100km先の峠を迎えるまでに余力を残しておくにはコンフォートな乗り心地を実現させる必要がある。初心者の僕が快適性の面で思いつくといったら、やっぱりサドル。そして、引きが重いメカニカルディスクブレーキによる体への負担を軽減すること。これらの交換パーツについて考えてみました。

ようこそサドル沼へ

グラベルロードのアップライトなポジションが影響するのか100kmを超えるとお尻が痛くなってくる。中華製のレーパンが原因だと思っていたけど、どうやらサドルを変えると劇的に改善するらしいという悪魔の囁きが…そう気がつけば、サドル沼の淵に立っていたのです。ということで、最近サドル沼に飛び込んでバタフライで泳ぎきってやろうという気持ちが沸々と湧いてきました。でも、今までも幾多のローディー達を飲み込んできたサドル沼は並大抵のことで泳ぎきれるはずもありません。サドルについては別の記事でたっぷり書いてみたいと思いますので、現時点での候補を3つほど挙げておきます。


で、書いてみたサドル沼の記事はこちら。


ブレーキはコストを抑えてハイブリッドを選択

ブレーキは油圧が圧倒的に引きが軽いのは良く分かっていますが、レネゲードのSORA
コンポは油圧ブレーキレバー非対応。油圧ブレーキ導入時はレバーごと、もしくはコンポごと交換が必要です。なので、SORAのまま油圧の軽い引きを実現するなら、TRPのHY/RD一択かなと。お値段も安いしね。

いかがでしたでしょうか?僕のレネゲードカスタム計画。現時点ではお安いタイヤとチューブを先に調達済。サドルとホイールはどれにするか検討中で、最後にブレーキを交換しようかなと考えています。

カスタムは徐々に時間をかけて進んでいくと思うので、またこちらのブログでカスタムしたレネゲードのインプレッションをお伝えしていきます。皆様からのアドバイスがあれば、下のコメント欄に書き込みお願いします。

さあ、どんなグラベルロードになるのか?僕も今から楽しみです。ワクワク。


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