ランフラットタイヤが走行中にバーストしてわかった8つのこと

Mercedes Benz A180

僕のブログって毎回前置きが長過ぎるような気がするので、今日はサクッと本題に入りたいと思います。マイカーのランフラットタイヤが走行中に破裂しちゃって大変だったけど、いろいろ勉強になったお話です。では、はじまりはじまり。




ランフラットタイヤバースト事件の顛末

あれは昨年の10月のある日、実家の親父を毎年楽しみにしている丹波篠山味まつりに連れて行こうと早朝神戸から大阪に向かっていた時のこと。武庫川を渡る手前で車の後ろの方でパン!と乾いた音がした。ペットボトルでも踏んだかなぁと思っているとすぐにインパネが真っ赤になり、タイヤの空気圧が下がっているとの警告が。以前パンクした時にも同じ警告を見たことがあるので、あっパンクだなとすぐにわかった。偶然にもすぐ近くに某大手カー用品店があったので、とりあえず開店まで駐車場の入口で待つことにして、親父にはアクシデントで大阪まで行けなくなったことを伝える。

待ってる間に車から降りて目視で確認したけど、何かが刺さっているようなこともなく、タイヤの空気が抜けているような感じもない。ランフラットなので空気が抜けてもしばらく走れるんだけど、大事になっても嫌なので、大人しく開店を待ってお店の人に調べてもらう。

順番に4つのタイヤに空気を入れていくと左フロントだけが空気圧が上がらない。どうやら内側のサイドウォール上部が裂けていて、かなり深刻な状態らしい。そういえば、何か月か前に左フロントにネジが刺さって警告が出たことがあった。その時は手でネジが抜くと警告も消えたので、放ったらかしだった。おそらく、その穴からゆっくりと空気が漏れていてタイヤの形が崩れて内側に負担が掛かっていたのだろう。そして、ついにタイヤが耐えられなくなり、バーストしてしまったという訳。我ながらお粗末な展開である。
ちなみにバーストしたタイヤはこんな感じ。
バーストしたランフラットタイヤ
ここからはランフラットタイヤがバーストして学んだことを書き残しておく。

学習1 タイヤに刺さったネジや釘はすぐ抜いちゃダメ!

僕が数か月前にタイヤに刺さったネジを抜いたことが、今回のバーストした遠因になっていることは間違いありません。以前にも一度ネジが刺さって警告が出たことがあったんだけど、その時も偶然近くに某大手カー用品店があったので、そこでネジを抜いてもらい、ゴムで穴埋めしてもらったら、その後数年に亘って問題なく走れてました。ネジや釘が刺さった場合は直せる余地があるので、自分では抜かず、そのままショップやディーラーもしくはガソリンスタンドに持ち込むのが得策。

学習2 ランフラットタイヤは在庫がないと思え!

タイヤの状況を確認してもらったカー用品店にはランフラットタイヤの在庫がゼロでした。ちょっと前は輸入車を中心にランフラットタイヤ全盛だったんだけど、コストや乗り心地の問題もあり、ランフラットタイヤのブームは下火になっている様子。お店の人も頑張ってあちこちに連絡してくれたんだけど、最寄りのブリヂストンの営業所に2本在庫があるだけで取り寄せということでした。

学習3 ランフラットタイヤはめちゃ高い!

お店の人が探してくれたブリヂストンのランフラットタイヤ2本でフロントだけまずは交換して、リアは後日取り寄せって方法もあったんだけど、値段を確認してブッ飛んだ!フロント2本で11万円+工賃!リアも替えたら合計22万円+工賃!
ランフラットタイヤを履く安心感は確かに半端ないけど、価格とトレードオフしてみたら、子育てパパには躊躇してしまうレベルの値段。ということで、1時間ぐらいカー用品店の駐車場でネットから情報収集してみた結果、今回はランフラットから普通のラジアルタイヤに変更することを決心する。

学習4 バーストしたランフラットではあまり走れない!

ランフラットタイヤがパンクした時に走行できる距離は一般的に50〜60kmと言われています。バーストした当日ディーラーに電話して確認したら、同じような回答でした。これは恐ら何かが刺さったりして、ゆっくりと空気が抜けていくようなパンクを想定していると思います。今回の僕のケースみたいな大きく裂けてる場合はそこまでは走行できません。事実、ラジアルタイヤに変更することを決心した僕はカー用品店から自宅へと一旦引き返すのですが、その距離は約20km。無事に帰宅できたけど、最後に駐車する際はハンドルが取られるぐらい劣化していたので危なかった。それでも、あの状態で20km走れたランフラットタイヤは凄いんだけど。

学習5 タイヤ購入は通販がおトク!

ラジアルタイヤへのスイッチを決めたら、早速ネットでリサーチ。前に乗ってたアルファのタイヤ交換は当時価格.comなんかでも安くて評判の良かったコストコ尼崎の横にある阪神タイヤ商会ってお店でやってもらったんだけど、今見たら昔ほど安くはなかった(泣)更にいろいろリサーチしてみるとAmazonが意外に安くてびっくり。しかも、交換作業もサービスチケットを購入してネットで予約。商品は作業するお店へ直送。ってな感じで結構簡単。ちなみにGooPitのサービスはこんな感じ。


タイヤ組替セット(バランス調整/廃棄込)-15インチ-4本

Amazonもいいなぁとは思ったけど、今回購入したタイヤは他に安いところが見つかったので、こちらで購入。4本で5万円ちょっと、ということはランフラット1本分。なかなかのコスパ。購入したのは石川県のお店でしたが、神戸までの配送も迅速。そして、2018年に生産されたタイヤを送ってくれました。かなりオススメできるお店です。
なお、タイヤを通販で購入する時はいつ生産されたタイヤなのかを確認してから購入しましょう。在庫処分の古いタイヤだから安いってこともあるので要注意。


学習6 保険会社のロードサービスは使える!

タイヤを購入して取り付けてもらうお店が決まったら、車をお店まで運んでもらうトランスポーターの手配です。近くのお店だったけど、自走で行く自身はなかったので、今回は自動車保険会社のロードサービスを利用。2、3日先の話だったにもかかわらず、迅速に手配してくれました。SBI損保優秀!(あっ、名前出しちゃった)。トランスポーターも前輪だけ浮かして運ぶレッカー車をイメージしてたんだけど、トップ画のような通常は高級スポーツカーなどを運搬している会社の立派な車がやってきました。まあ、一番近所の会社がそこだったからかも知れませんが。

ちなみに今回のタイヤ交換作業はみんカラで評判が良かったこちらのお店で。作業スペースが1台分しかなくて本当に小さなお店だけど、すごくフレンドリーで親切なお店です。高級車のオーナーもたくさん利用しているので、腕前は確かだと思います。というか、僕の車の作業も何ら問題なかったしね。工賃もリーズナブルだし、ネット予約できるのも◎。

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学習7 スペアタイヤの代わりはパンク修理キット!

タイヤ交換した西宮ベースさんで教えてもらったんですが、新車でランフラットタイヤ装着の車はスペアタイヤを積んでないので、ラジアルタイヤにスイッチした場合はパンク修理キットを積んでおかないと車検に通らないことがあるらしい。

そして、パンク修理キットを購入する際は必ずコンプレッサー付きのものを選ぶこと。パンク修理キットというとパンクの穴を塞いでくれるシーラントがメインだと考えてしまうけど、シーラントを注入するのは最終手段。パンクした場合はコンプレッサーで空気を継ぎ足しながら、走れるところまで走り、空気が抜けてきたら、また空気を継ぎ足して、最寄りのガソリンスタンドやディーラーまで行って修理するのが一番いいらしい。というのもシーラントを注入するとタイヤを外す際にシーラントが飛び散り、作業機材を汚してしまうので、スタンドやカー用品店は嫌がるし、最悪修理を受け付けてもらえないこともあるらしいよ。

西宮ベースさんで教えてもらった有意義な情報をもとに僕が購入したパンク修理キットはこちら。市販車の付属品としても使用されている商品というところが信頼できそうだったので購入しました。なお、パンク修理キットを購入する際もできれば製造年月日を確認するのがベスト。こちらのお店は使用期限が明記されているので良心的。


学習8 ラジアルタイヤに変えても走りや乗り心地は変化なし!

タイヤがバーストして最初に助けを求めた某大手カー用品店では納車時にランフラットタイヤを履いている車はランフラットの特性に合わせたセッティングが施されているため、ラジアルには変えると走りにも影響が出てくるので変えないほうが良いと言われたけど、それは都市伝説。素人が分かるほど走りに変化はでません。サーキットとか走る人は別かも知んないけど。

また、ラジアルに変えると乗り心地が良くなると言いますが、こちらも素人がわかるほどの変化はなし。ランフラットと比べると少し柔らかいかなと思う程度なので、あまり期待しない方が良いよ。

バーストして勉強になりました!

走行中にタイヤに亀裂が入るなんてそうそうないことだけど、大事に至らなくて本当に良かった。親父を味まつりに連れて行けなかったのは残念だけど、タイヤに纏わるいろんなことを知ることができて良かった。5年で35,000キロほど乗っていたので、タイヤもそろそろ寿命だったのは確か。年が明けて2019年になったら交換しようと思っていから、それが少し早まったと思えば納得。そして、ランフラットは値段だけの価値があるということにも納得。お金に余裕がある人はランフラット継続でいいと思いますよ。僕はお金がないのでラジアルにしちゃったけど(笑)


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