絶対安全な自転車の鍵なんてない!ということを踏まえてグラベルロード通勤に最善の自転車ロックを考えてみる

KRYPTONITE Evolution Mini 7とABUS Tresor 1385

寒い日が続きますね。自転車乗りには辛い時期です。でも、もう少し我慢すれば気持ちよく乗れる季節がやってきます。がんばりましょ。

なんか季節外れのあいさつで始まりましたが、この記事ってまだ寒かった頃に書き始めたんですね。で、もうジロが終わるって、どんだけ書くペースが遅いんだ!

さて先日、「グラベルロードは通勤最強バイクなのか!?」を検証するためにジェイミス レネゲードを購入したことはこちらで紹介しました。

関連記事:「グラベルロードは通勤最強バイクなのか!?」を検証するためにジェイミス レネゲードを買ってみた

早速、自宅マンションでの保管場所をどうするのかという問題に直面し、ミノウラのバイクハンガーと2X4材によるDIYで解決できたことはこちらに書きました。


次なる問題は最寄り駅まで自転車で行くという僕の中途半端な自転車通勤スタイルのため駅の駐輪場に長時間レネゲードを止めておかなければなりません。つまり、盗難の危険が高く、それを防止するための強固な自転車ロックが求められるわけです。

まあ、誰でも立ち入ることができる公共の場に長時間新品バイクを止めるのですから、窃盗団に対して「はい、どうぞ」と言わんばかりの出血大サービスです。

YouTubeなどにアップされている自転車の盗難手口を見た方はおわかりだと思いますが、絶対壊せない鍵なんて地球上に存在しません。あんな動画を見ても精神衛生上良くないだけです。

ということを踏まえて、グラベルロード通勤に最善の自転車ロックを考えてみました。では、はじまり、はじまり。



まずは欧米の自転車ロック事情を調査

自転車の鍵のことを考え始めたら、駅の駐輪場などではどうしても他の人が使っている鍵が気になる。クロスバイクやMTBに使われている鍵を観察してみると大半は細いワイヤーロックで「こんなのペンチで一発だぞ」とほくそ笑んでしまう。気分はもう自転車泥棒です、はい。

やはり日本は治安が良いからか防犯に対する意識も低いようです。今回は万全を期したいので、犯罪率の高い欧米の基準を参考にしてイケてる鍵を探してみました。ちなみに参考にしたサイトはこちら。見出しがリンクになってるからね。切れてたら、ごめん。

BIKELOCKR.com

記事数は少ないですが、BUYING GUIDEはコンパクトにまとめられており、欧米でのバイクロックをトレンド知ることができます。ここで紹介されているSIGTUNAはAmazon.comでも人気のようですが、日本で販売されているのは見たことがないです。

THE BEST BIKE LOCK

鍵の型式ごとにベストロックの紹介がされており、とても参考になります。今回購入する鍵を決めるにあたり、一番参考になりました。特に主要な鍵の比較表はそれぞれの仕様が一目瞭然で完全保存版です!

Amazon Best Sellers: Best Bike Locks - Amazon.com

アメリカでのトレンド、一般消費者の声を知るために利用しました。意外とワイヤーロックが売れ筋なのが意外でしたね。日本では販売されていない商品を購入することもできますし、日本より安く購入できる商品もあります。Amazon.comの場合、日本までの送料もそれほど高くないので一度覗いてみて損はなし。

WIRED.jp 自転車泥棒が語る「自転車の盗み方」と「盗難を防ぐ方法」

イタリアの自転車泥棒が自身の経験からベストチョイスをアドバイスしています。彼曰く、Kryptonite New YorkとKryptoFlexの組み合わせがベストだとか。New Yorkでフレームを地球ロックし、Flexケーブルをホイールとサドルに通してNew Yorkにつなぐ方法を紹介しています。

Bicycle Security Lab

英語のサイトはちょっと…というあなたに素晴らしいサイトがあります。つぐさんが運営されているこちらのサイトが凄いのは自腹で様々な自転車ロックを購入し、大型のボルトクリッパーなどプロの窃盗団が使用する工具で切断するという実験を行って、鍵の格付けをしているところ。とても説得力があり、絶対安全な鍵なんてないことが良く分かります。いろいろ調べるのは面倒くさい!という方はこちらのサイトだけでも十分参考なります。


自転車ロックの御三家はこちら

今回参考にしたサイトを見ていると欧米で評価の高い自転車ロックメーカーは次の3つ。

  • ABUS(アブス)
  • Kryptonite(クリプトナイト)
  • OnGuard(オンガード)
性能面ではそれほど大きな違いはないけれど、評価と価格を比較すると一般的には
ABUS>Kryptonite>OnGuardの順番ですね。

ABUSは日本でも代理店が取り扱っているので、大きなサイクルショップならどこでも売っています。Kryptoniteもラインアップは少ないですが、大手のショップでたまに見かけることがあります。OnGuardは現時点では日本での購入が難しく、Amazon.comなど海外通販を利用すれば購入可能。個人的にはOnGuardのデザインが一番好きかな。価格も他の2つのメーカーに比べてリーズナブルなのも良いです。


自転車ロックの最適解(2018年5月現在)

国内外のサイトを何度も何度も繰り返して見て、僕が導き出した条件と最適解はこんな感じ。

少しでも安心するための条件

・U字+チェーンのダブルロック
まあ、ダブルロックは基本中の基本ですね。少しでも自転車泥棒たちに時間をかけさせるためには必須。今回参考にしたどのサイトでも最強はU字ロックだったので、U字はマスト。問題はU字の相方を何にするかだけど、選択肢としてはチェーンかブレードの2択。ブレードはコンパクトになるけども、意外に継手の部分が弱いらしい。今回は無難なチェーンを選択。

・U字は直径16mm以上
U字ロックは内径が小さければ小さいほど切断し難いらしいですが、フレームと固定物を地球ロックする際にはそれなりの長さが必要なので、今回は直径に注目。16mm以上が1つの判断基準になるようです。しかしながら、16mmを超えるものは海外の製品でもあまりないのが実状。THE BEST BIKE LOCKのU字ロック比較表を見てもイタリアの自転車泥棒が恐れをなすKryptonite New Yorkに18mmと16mmの製品があり、御三家の末弟OnGuardのBruteが16.8mmがあるだけで、ABUSには16mmを超える製品はありません。

・チェーンは焼入れあり
チェーンはU字ほど太さもなく、ボルトクリッパーなどで簡単に切断できちゃいます。そこで少しでも抵抗するために焼入れされたチェーンを選択。焼入れされたものとされていないものでは全然強度が違う。チェーンの強度と太さでも御三家の中ではKryptoniteとOnGuardが一歩リード。

頑丈さと価格と重量は比例する

自転車ロックの世界では屈強なロックを求めれば求めるほど、価格と重量が跳ね上がるのは一般常識。例えば、上で紹介したKryptoniteとOnGuardのU字とチェーンの組み合わせではこんな感じ。

Kryptonite
重量 U字2.09kg+チェーン4.67kg=6.76kg
価格 U字¥14,860円+チェーン¥22,446=¥37,306

OnGuard
重量 U字1.86kg+チェーン5.5kg=7.36kg
価格 U字¥13,253円+チェーン¥28,577=¥41,830

どうですか?
重量的にも価格的にも10万円ほどのバイクにこれだけのものを用意するのは”ない”ですよね。しかも、これだけ最強のロックを用意しても絶対は”ない”のが悲しいところ。

グラベルロード通勤における最適解

今回は10万円程度のグラベルロードでの通勤ということを踏まえて自分なりの選定基準を設定してみた。

価格はU字、チェーンあわせて1万円程度
重量はU字、チェーンあわせて2kg程度

この2つを満たすべく選んだ最適解はこちら。

KryptoniteのU字ロックは外せないということで、New Yorkシリーズではないものの価格的にも重量的にもバランスが取れているEvolution MINI 7をチョイス。前後のホイールをロックスする際に便利なフレックスケーブルもセットで購入。

チェーンロックはABUSの定番TRESOR 1385をチョイス。ABUSのチェーンロックをピスト乗りみたいに肩からかけたかったんですよね、というのはサブ的な理由で。本当の理由はABUSの盗難見舞金制度。盗難見舞金制度の詳細は後ほど。

ABUSは正規代理店で購入しないと見舞金の対象にならないのでバイク購入時にショップで購入。¥7,711円でした。重量は結構あって1.38kg。

Kryptoniteはヤフオクで購入したので、定価より安く¥5,616。重量はフレックスケーブルを含めると1.29kg。

合計で価格は¥13,327、重量は2.67kg。フレックスケーブルが300g程度なので、ケーブルを除けば、少しは2kgに近づくかな。価格も重量も少しオーバーしちゃったけど、自分なりには納得のチョイス。だってTresorのグレーは抜群にカッコいい。

ロックの仕方としてはU字で地球ロックできればいいのですが、駅の駐輪場のスタンドとロックしようとするとU字では届かないので、こんな感じでロックしています。

①チェーンでフレームとリアホイールを固定物に繋いで地球ロック
②U字でフレームとフロントorリアホイールをロック
③ケーブルをU字に通して固定物に繋いで地球ロック

このロック方法は正解ではないかも知れないけど、今のところ、気持ちの上ではだいぶん安心できる最適解かなと考えています。


ABUSの盗難見舞金制度は絶対お得

ABUSのTresorを購入する理由となった盗難見舞金制度。上限は10万円ですが、僕のように10万円までのバイクを購入した人は絶対活用すべき。例えば、僕が購入したショップの盗難補償は最長2年間の保障期間で料率は購入代金の20%。10万円のバイクなら2万円の加入料です。もちろん掛け捨て。

ABUSの見舞金制度は自転車、ロックの購入から3年間。加入料はロックの購入代金のみ。見舞金目当てで一番安い鍵でいいという人なら、U GRIP BORDO 5700が¥5,400(税別)で十分。このブレードロックも悪くないと思います。

ショップの半額以下の金額でショップよりも補償期間が1年長くて、自転車ロックがついてくると考えるとかなりお得。いろいろと細かな規定があるので、この制度を利用される方はこちらを熟読ください。規定といっても領収書を残しておくとか、地球ロックしておくとか、あたり前のことばかりなのでご安心を。そうそう、スペアキーも残しておかないといけないので、僕みたいにどこに保管したか忘れちゃう人はナンバーロックが無難です。ということで、行き着いた答えがTresorなのだ。駐輪場のスタンドとロックするのに110cmという長さも必要だったしね。


最後に…

今回、僕が導いた最適解はあくまでロードバイクを駅の駐輪場に長時間止めておくというシチュエーションでのものですので、普通のロードバイク乗りの方には「そんなの重すぎだろ」と言われても仕方ないかな。確かにTresor背負って80km走ったり、六甲山登ったら、結構キツかったよ。なので、ロングライドやヒルクライムの時はABUSの軽量チェーンロックをサドルバッグに入れて走ってます。

こちらのサイトでは僕も使用しているトピークのエアロウェッジパックのMサイズにABUSの1500とパナソニックの軽量U字ロックを収納する方法が紹介されていて、これならロングライドでもダブルロックぜ!って目から鱗でした。クロスバイクなんかで自転車通勤していて、気軽にダブルロックしたいという人にもおすすめです。
トピークのウェッジパックはストラップタイプよりも少し高いけどクイッククリックの方が便利だよ。

ということで、長々と自転車ロックについて書いてきましたが、みなさんも用途に応じて最適なロックを選んでくださいね。盗られるとマジでショックだから。


スポンサーリンク

スポンサーリンク